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退職時の有給休暇は消化と買取どっちが得?金額シミュレーション付き

2026/3/18

有給の評価 図解

結論:基本は「消化」が最も確実

有給休暇は労働者の権利として認められており、退職日までの有給消化は会社が拒否できません。一方、買取は法律上の義務ではないため、会社次第です。


有給消化と買取の比較

比較項目 消化 買取
法的根拠 労働基準法39条(労働者の権利) 法律上の義務なし(退職時の買取は許容)
金額 通常の給与として支給される 会社の規定次第(日額×日数が多い)
確実性 退職日までの有給申請は拒否不可 会社が拒否する可能性あり
社会保険 有給消化中も在籍扱い=社保継続 退職日が早まれば社保負担が減る

有給の日額はいくら?

有給1日の金額は、就業規則で定められた方法で計算されます:

方法1:通常の賃金(最も一般的)

月給制の場合:月給 ÷ 月の所定労働日数

例)月給30万円、所定労働日数20日 → 日額 15,000円

方法2:平均賃金

過去3ヶ月の総賃金 ÷ 暦日数

例)3ヶ月の総賃金90万円、暦日数91日 → 日額 約9,890円

方法3:標準報酬月額の30分の1

健康保険の標準報酬月額ベースで計算。労使協定が必要。

通常の賃金で計算するのが一般的で、労働者にとっても有利です。


「最終出社日」と「退職日」を分離するテクニック

退職時の有給消化は、最終出社日を前倒しにして、出社しない期間を有給で埋めるのが基本です。

スケジュール例

期間 内容
〜3月10日 引継ぎ・最終出社日
3月11日〜31日 有給消化(出社不要)
3月31日 退職日(書類上の最終日)

有給消化中も在籍扱いです。社会保険・雇用保険は退職日まで継続します。


月給別・有給日数別の金額シミュレーション

日額 = 月給 ÷ 20日(所定労働日数)として計算:

月給 有給5日 有給10日 有給20日 有給40日(最大)
20万円 5.0万円 10.0万円 20.0万円 40.0万円
25万円 6.3万円 12.5万円 25.0万円 50.0万円
30万円 7.5万円 15.0万円 30.0万円 60.0万円
40万円 10.0万円 20.0万円 40.0万円 80.0万円

有給の最大日数は、勤続6年半以上で年20日×2年繰越=最大40日です。


買取が認められるケース

労働基準法では、在職中の有給買取は原則禁止されています。ただし、以下の場合は例外的に買取が認められます

  1. 退職時の未消化分:退職日までに消化しきれない有給の買取
  2. 法定日数を超える分:就業規則で法定を上回って付与された日数
  3. 時効で消滅する分:2年の時効で消滅する有給

退職時の買取は「許容」されているだけで「義務」ではありません。買取するかどうか、いくらで買い取るかは会社の規定次第です。


消化と買取、どちらが得か?

消化が得なケース

  • 買取規定がない会社(消化するしかない)
  • 買取単価が低い会社
  • 退職日までに消化できる十分な日数がある
  • 転職先の入社日まで期間がある

買取が得なケース

  • 退職日までの平日数が少なく消化しきれない
  • 買取単価が通常の日額以上に設定されている
  • 退職日を早めたい(社保回避などの目的)

よくある質問

Q. 有給消化中に転職先で働いてもいい? A. 法的には問題ありませんが、前の会社の就業規則に「副業禁止」がある場合は注意が必要です。在籍中(有給消化中含む)は就業規則が適用されます。

Q. 会社に「有給消化は認めない」と言われたら? A. 有給取得は労働者の権利です。会社は「時季変更権」を持ちますが、退職日を超える変更はできないため、退職日までの有給申請は拒否できません。労基署に相談することもできます。

Q. 有給の残日数がわからない場合は? A. 給与明細に記載されていることが多いです。人事部門に確認するか、入社日から逆算して計算することもできます。


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出典

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免責事項

本記事・本ツールは一般的な制度に基づくシミュレーションであり、金額の正確性を保証するものではありません。最終判断は就業規則・公的情報をご確認ください。

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